夏の夜を楽しむ「ウナギ釣り」—釣り方と狙い目ポイント

夏の夜、川沿いに静かに仕掛けを垂らし、ウナギが竿先を揺らすのを待つ時間は、独特のワクワク感があります。滋味深い味わいで人気のウナギですが、天然物は数が減り、貴重な存在となっています。だからこそ、自分の手で釣り上げる一本は格別。今回は、ウナギ釣りの基本的な釣り方と、ウナギが潜むポイントについて紹介します。

ウナギ釣りのシーズンと時間帯

ウナギ釣りに適した季節は6月〜9月ごろの夏場。特に梅雨明けから夏本番にかけての蒸し暑い夜が狙い目です。昼間は石や泥の中でじっとしているウナギですが、夜になるとエサを求めて活発に動き出します。
日没後〜深夜0時ごろが特にヒットしやすい時間帯です。

ウナギがいるポイントとは?

ウナギは目立たないところにひっそりと生息しています。以下のような場所が狙い目です。

  • 川の合流点やカーブ付近
     流れが緩く、エサが溜まりやすい場所。
  • 護岸の隙間やテトラ帯、沈み根の周辺
     昼間の隠れ場所となっており、夜になると近くでエサを探します。
  • 堤防下や橋脚の周辺
     水深があり、ウナギが身を潜めやすいポイント。
  • 田んぼの用水路、排水口の近く
     意外にも都市河川や水路でも釣れることがあり、水の流入がある場所は有望です。

ウナギの釣り方(基本)

仕掛けと道具

  • 竿:磯竿や投げ竿など2〜3m前後のしっかりした竿
  • リール:中型スピニングリール or ベイトリール
  • 道糸:ナイロン4〜6号程度
  • ハリス・ハリ:ウナギ専用バリ(ムツバリなど)+ハリス3〜4号
  • オモリ:中通しタイプで15〜25号
  • 仕掛け:基本はブッコミ仕掛け。オモリの上に1本バリを付けて底に置く形です。

エサの選び方

  • ミミズ(ドバミミズ):最も定番で食いも良い
  • ザリガニや切り身エサ(サバ・サンマ):大型狙いに有効
  • ウナギ専用の練りエサやニオイ系エサ:夜間の集魚効果あり

釣る時のコツ

置き竿で待つスタイルが基本。ウナギは食いついてから飲み込むまで時間がかかるので、竿先の小さなアタリを見逃さず、焦らずしっかり食い込ませてから合わせること。

複数の竿を出して、ポイントを分けて探るのも効果的。

ヒット後は根に潜られる前に一気に引き上げる

注意点とマナー

漁業権や禁漁区域の確認:河川によってはウナギ釣りが禁止されているエリアもあるため、地元の漁協などで必ず確認を。

環境への配慮:仕掛けやゴミは必ず持ち帰りましょう。

食べる場合はサイズに注意:あまりに小さい個体はリリースを。

最後に

ウナギ釣りは一見地味に見えて、実は奥深く、静かな夜釣りの魅力を存分に味わえるターゲットです。釣って楽しい、食べておいしい――そんなウナギ釣りを、ぜひ今年の夏に体験してみてはいかがでしょうか?

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